Windows 10 Mobileと聞いて皆さんはどう思うだろう?「なんだそれ?」という人も居れば、「そんなガラクタ要らん!」なんていう人もいるかもしれない。
スマホと言えばiOSかAndroidの2択という状況で、いくらWindowsの名が付いているとしても、登場したてのOSでしかもアプリもろくに揃ってないというWindows 10 Mobileはその2強に割って入る力はない。とくに日本ではWindows Phone自体ほとんど販売されてこなかったこともあり海外と比べてシェアは低く非常にマニアックなOSというイメージ。
しかし、去年あたりからから日本でもWindows 10 Mobile端末が購入しやすくなってきており、ボクも以前から気になりつつもなかなか手がでなかったんですが、今回「Diginnos(デジノス)DG-W10M」が、¥9,980円というかなり安い価格に値下げされたのをキッカケに購入してみることにしました。
Diginnos Mobile DG-W10M
Diginnos Mobile DG-W10Mは、ドスパラでおなじみのサードウェーブが販売するSIMフリーWindows 10 Mobile端末です。去年12月の発売当初は¥19,980円でしたが、その後何度か値下げされ現在は¥9,980円で売られているかなり格安のスマートフォンになります。スペック的にはローエンド端末ということになりますが、Windows 10 Mobile自体の作動が軽い為、数値から受ける印象よりはストレスのない作動をします。
Diginnos Mobile DG-W10Mの主な仕様
OS
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Windows 10 Mobile
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プロセッサ
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Qualcomm MSM8909 (クアッドコア)
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メモリ
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1GB
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ディスプレイ
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約5.0インチ(1280×720ドット表示)
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ストレージ
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16GB eMMC
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無線LAN
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IEEE802.11 b/g/n
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Bluetooth
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Bluetooth 4.0
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通信
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4G / LTE:Band1/3/5/19 3G / W-CDMA:Band1/5/9/19(Band6を内包) |
センサー
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加速度センサー、GPS
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I/O
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microUSBx1 イヤホン端子 x1 (ステレオミニプラグ), スピーカー内蔵, マイク内蔵 |
カードスロット
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microSD(SDHC対応)
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SIMカードスロット
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microSIM x2(日本国内ではSIM1スロットのみの使用)
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カメラ
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約200万画素 フロント x1,約800万画素 リア x1
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サイズ・重量
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約 142.5(高さ)× 70.5(幅)× 9.2(厚さ)mm 約 145g
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バッテリー
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2300mAh 連続通話時間 最大400分 連続待受時間 最大240時間) |
開封
それでは開封していきますので、まずはどんな端末かを紹介します。
箱はこんな感じで。
箱を開けると液晶を下にした状態で入ってました。iPhoneとは違うね。
内容物はこんな感じ。DG-W10M本体、バックパネル3枚(うち1枚は本体に装着済み)、バッテリー、充電器、microUSBケーブル、保護フィルム、説明書でした。
バックパネルは3色入っていました。最初は別にいらないなぁと思ったんですが、意外にどれも良い感じで気分によって付け替えるのもありかもしれない。
保護フィルムも入っていました。アクセサリ類はサードパーティー製のモノもほとんど見当たらないのでありがたいです。
充電器はまぁ普通な感じ。形は悪くないと思う。ケーブルの方はちと太いくて使いやすくはないな。
バッテリーは取り外しできる。ずっとiPhoneだったのでなんだか久しぶりの感じ。ガラケーを思い出した。
それでは本体を見ていきます。早速パネルを白に交換してます。
コチラが正面です。画面下には、左から【戻るボタン】【スタートボタン】【検索ボタン】が並んでいます。ボタンと言ってもタッチセンサーですけど。
右側には電源ボタンが付いています。あまり押しやすい感じではない。
左側には音量ボタンが付いています。電源ボタンよりはいい気がするけど、やはり押しやすいとは言えない。
Micro USBと3.5mmステレオミニジャックは上側に付いています。Micro USBが上に付いているのはちょっと違和感があるかも。
下側には小さなマイク用の穴だけです。
OUTカメラ。LEDフラッシュも付いてる。
背面のスリットはスピーカーです。
バックパネルを外したところ。microSDスロット1つとSIMカードスロットが2つです。SIMスロットは日本国内ではスロット1を利用するとのこと。スロット2は海外用らしい。
iPhone6Plusと比べてみました。画面が5インチと5.5インチなので結構大きさは違いますね。
初期設定
初めて電源を入れたら初期設定が必要です。
まずは言語・地域の設定です。
ライセンス条項に同意した後、日付・時刻の設定です。
次にWi-Fiの設定。一覧から目的のWi-Fiを選びパスワードを入力して接続します。
次に細かい設定がありました。推奨設定を選べば自動的に設定は完了すると思いますが、一応ボクは設定をカスタマイズしました。
カスタマイズの画面では全てチェックされた状態だったので、項目を読んで「むむッ?」となったヤツのチェックを外しておきました。
次はMicrosoftアカウントのサインインです。いつも使っているアカウントでサインインすればSkypeやOneDriveなどが同期されます。もし持っていなければこの段階で作成することもできるようです。
最後にコルタナを使うかどうかを決めて初期設定は完了です。完了を押すとスタート画面が表示されます。
以上のように初期設定は非常に簡単に行うことができました。デスクトップでWindows10を利用している人なら見た目も非常に似ているので戸惑うことはないと思います。
使ってみた感想
今回DG-W10Mを選んだのは完全に価格のみ。単にWindows 10 Mobileを使ってみたかったという理由なので、簡単な感想を書きたいと思います。
サイズ・重さ
- 約 142.5(高さ)× 70.5(幅)× 9.2(厚さ)mm 普段はiPhone 6 Plusを使っているのでサイズ的にはちょっと小さく感じましたが、一般的にはこのくらいのサイズが普通なんだよね。小さ過ぎることもなく、持った感じも持ちづらいこともありませんでした。重さはMicroSDカードを入れた実測で144gでした。
ディスプレイ
- ディスプレイは約5.0インチの1280×720ドット表示ですが、文字がキザギザすることはありません。KATANA02など他の5インチディスプレイモデルはどれも同じ解像度を採用しているぽいです。
タッチパネル
- タッチパネルはちょっと反応が悪い時がありますが、コレはきっとスマホ自体の処理速度が追いついて無いのが原因ぽいです。タッチ自体の挙動は全然問題ないと思います。
処理速度
- 処理速度はやはりローエンドといった感じ。しかし意外にも通常の操作では遅さをほとんど感じることなく、スクロールや画面の切替に問題はないと思います。ボク的には普通にWindows10Mobileを体験する分には我慢できる範囲です。ただゲームなどで重い処理が発生するものは「おぉ、頑張ってるなー」って感じのカクツキが発生する場合もあり、オールラウンドに使える端末ではなさそうです。
カメラ
- カメラは同じ800万画素ということもありiPhone 6 Plusと比べてみた。まだ使い慣れていないのですべてAutoで撮影したけど、画質的にはあまり良い感じはしなかったです。オートホワイトバランスも何だか安定せず思い通りの色で撮影できない感じです。それにダイナミックレンジも狭いぽい?(サンプル写真適当ですまんす)
DG-W10M
iPhone 6 Plus
まとめ
今回はどうしてもWindows10Mobileを触ってみたくてDG-W10Mを買ってみました。SIMカードも入れずに家のWi-Fiで使うつもりなので、電話としての使い勝手はわかりませんが、Windows 10 Mobile使ってみる分には非常にコストパフォーマンスの高い端末だと思います。
Windows 10 Mobileを触った感じは、思ってたより良くできていて使いやすいOSだと感じました。しかし現状では他でも言われているとおりアプリの数がホントに足りなくて、大半の人にとってはiPhoneやAndroid端末の代わりにはならないと言っていいでしょう。Google系のアプリはほぼありませんし、たとえiOSやAndoroidと同じアプリがあっても機能的に劣っている場合が多く、Microsoftはその辺を解消していって欲しいです。そうすればきっともっと良くなると思います。
当然OS自体は今後もアップデートして更に使いやすくしていってもらいたいわけですが、最近、MicrosoftはWindows 10 Mobileに対して消極的だとのニュースもあったりして、一体どうなってるんだ!って感じです。
現状ではiOSいじっているよりWindows 10 Mobileの方が全然面白いので、Microsoftには是非頑張ってもらいたいものです。