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2014年5月13日 

ロジクールのマウスM950のチャタリングを直す

周辺機器


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追記:マイクロスイッチの交換もやってみました。
マウスのチャタリングを直す最終手段!ロジクールM950のマイクロスイッチを交換したよ!

 

M950
どもっ、ナタリ(@denkikayou)です。
マウスのチャタリングって経験ありますか?まともなクリックはできなくなり、テキストの選択やウィンドウの移動などドラッグ操作さえ封じ込まれるアレです。今回はこの憎きチャタリングと戦った一部始終をお伝えします。M950の修理記事ですか、マイクロスイッチを使ったマウスなら同様の方法で解決出来ると思うので参考にしてみてください。

 

 

状況

ナタリはロジクールM950というマウスを長年使っているのですが、ちょうど1年くらい前に若干のチャタリングが発生するようになり、その時は内部のマイクロスイッチに接点クリーナーを吹きかけることで一時的にしのげていました。
しかし最近また再発し、しかも今度はとにかく酷い症状で使い物にならなくなってしまいました。もう充分長い間使ったし今回こそは買い換えるつもりだったのですが、最後にもう1度だけ自分でできる範囲で修理を試みてみることにしました。

 

そもそもチャタリングとは

一般的なマウスのチャタリングというのは、クリックがタブルクリックになったり、ドラッグができなくなったりする症状ですね。スイッチをONにしているにも関わらず、電気的にONとOFFが繰り返されてしまっている状態です。
これは、やはり接点の劣化が原因で起こっている現象で、使っているうちに早い人だと1年程度で出てくる場合もあるそうです。
ネットでもいろいろ検索してみるとマイクロスイッチの清掃や交換で修理されているブログがいくつも見つかりました。中には「内部にたまった静電気が原因」と書かれたブログもありましたが、それはきっと無いんじゃないかなぁw

 

直す方法を考える

マウスのチャタリングを直す方法は大きく分けて3つ。

      1. チャタリング防止のソフトウエアを利用する。
      2. スイッチの接点を清掃する。
      3. マイクロスイッチの交換する。

1番は根本的な解決になっていないので今回は見送り、スイッチの清掃を行ってダメなら交換するという流れでやってみることにしました。
最終的にスイッチの交換まで覚悟しているので、スイッチの清掃は「壊してもいいやw」くらいの軽いノリでいけますが、気になるのはその交換用のスイッチが手に入るかです。
いろいろなブログを見てみると、同じ型番のスイッチは一般向けには販売されておらず手に入らないとのことでしたが、現時点では同じモノがAmazonで売られているので、こちらも大丈夫なことが分かりました。
あと問題になりそうな点は、スイッチを分解しての清掃であったり、交換する場合はハンダゴテの使用など、技術的なハードルがあることです。ナタリは苦手な方じゃ無いので大丈夫でしたが、人によってはマウスそのものに致命的なダメージを与えてしまう場合もあるかもしれませんので、超絶難しい作業ではないですが、やるかやらないか、できるかできないかはご自身で判断をして下さい。どーなってもナタリは知りませんからねー。

 

実際の作業

それでは実際に直していきます。
まずはマウスの分解するため、電池を外しネジを隠しているソール部分をすべてはがしてしまいます。
M950
後はT6かT7(どっちでも大丈夫でした)のトルクスドライバーを使って4カ所のトルクスネジをはずします。

 

するとマウスを開けることができるので、繋がっているコネクタを外してしまいましょう。
M950

 

問題のマイクロスイッチがコレ。型番は「D2FC-F-7N」オムロン製なのだそう。
M950 マイクロスイッチ
ちなみに、このD2FC-F-7Nですが、耐久製の違う上位モデルがあるらしいですよ。
Amazonのページを見るとD2FC-F-7Nは50万回、D2FC-F-7N(10M)は100万回、D2FC-F-7N(20M)は200万回の耐久性となっています。Mはミリオンの略(メガだろw)なんじゃね?と思わなくも無いですが、それでも1つ上位になるごとに倍の耐久性になるし、価格の方はそれほど違いは無いので、もしスイッチ交換の場合はD2FC-F-7N(20M)にしようと思います。

 

それでは話をもどして、マイクロスイッチのカバーを外して中を見てやることにします。
M950
カバーは写真のように小さめのマイナスドライバーで開けます。

 

こんな感じになれば、後は手で取れます。注意点は無理せずゆっくりと開けることと、白い部分が外れてどこかにいかないように注意しましょう。
M950

 

カバーが外れると中はこんな感じになっています。赤い棒は接点クリーナーのノズルなんですが、ちょうどその先端あたりが接点になっているので、ココにクリーナーをシュッと吹きかけてみることにしました。
(クリーナーは油なので、実際は周りにかからないように対策してからやりました。)
M950

 

そして接点キレイにしようと紙を挟み、ピンセットで押さえながらキコキコしてみました。
M950
そしたらキコキコやり過ぎたのか金具が取れました・・・・・

 

はずれたモノがコレ。一瞬ブッ壊れたかと思ったのですが、どうやら外れただけの様子。
M950
どうせ外れたのだから、接点部分をクリーナーでしっかり磨いておきました。当然本体側もね。

 

それでは今回最大の難所だった、外れた部品を元に戻していきます。この部品はホントに小さいので、構造が分からないうちはなかなか取り付けられませんででした。
下の写真は、まだ取り付けが完了していないのですが、ひとまずこの状態にします。
コツはまず右の赤丸部分のように、上下の金具の間に接点がくる様にしながら、左の赤丸部分のように引っかける感じにします。普通にやると黄色丸部分のアールの付いたところが写真の様になっていると思います。
M950

 

次に先の細いモノで、赤矢印の様に上から押して黄色矢印の位置に引っかける様にします。
M950
これで取り付け完了。正しく取り付けられていれば、押せばカチカチとスイッチの音が鳴るので確認しておきます。
ボクは今回どうせならと、右ボタンのスイッチも同じように開けて磨いておきました。

 

スイッチが正しく組み上がったら、後は逆の手順でマウスを元に戻すだけです。でも完全に組み上げてしまう前に1度電池を入れて、ホントに正しく動くかどうかの作動確認はしておいた方が良いかもしれないですね。

 

で、気になる結果はどうだったかと言いますと、「超なおった!」です。
これほどまでに見事に直るなんて、ホント開けた甲斐があったなぁと思えるほどの直り具合でした。あの憎らしいチャタリングを完全に退治した瞬間でした。

まとめ

今回はマイクロスイッチの接点清掃で見事復活しました。チャタリングはウソのように発生しなくなったので、スイッチの故障と言うよりは接点の汚れが主な原因だったんだなと思いました。交換の場合はもっと大変だったと思うので、ひとまずは良かったと思います。
M950って他にはあまり見当たらない10ボタンマウスで、とくにステルスサムボタン付きとなるとホント代わりになるマウスが無いですよ。ゲーミングマウスを使えばもっと多機能だとは思うので、G700sも気になっているんですが、ステルスサムボタンが無いこと、ボタンの並び方が気に入らないこと、ユニファイングに対応してないっぽいところがボクにはやっぱりダメな感じ。そんなM950一択のナタリとしては、もうダメだと諦めたM950が、買い換えずして元通りに直ってホント良かったと思います。クリック以外は何も問題が無かったので、もう少し使い続けられそうです。

 

もしチャタリングで困っているなら、保証期間かどうかを調べた上で、既に切れてしまっているなら、捨ててしまう前に自分で直してみるのも良いかもしれませんよ。まぁ「分解していじくって直す」というところを楽しめる人じゃないとダメかもしれませんが・・・

 

今回M950の修理でしたが、マイクロスイッチを使っているマウスならどれも同じように修理できる可能性は高いので、ぜひチャレンジしてみてはいかが?

 

2016年5月1日追記
マイクロスイッチの交換もやってみましたので興味があれば見てみて下さい。
マウスのチャタリングを直す最終手段!ロジクールM950のマイクロスイッチを交換したよ!

 

 


 

接点クリーナーはゴムやプラスチックにダメージを与えないものがオススメ。ボクはKUREのコンタクトスプレー。

 

ナタリはこのドライバーセット使ってます。

 

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